ゆすらうめのジャム

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カテゴリ:想草( 8 )

桃花片

シャッター商店街に瀬戸物などの食器を扱う店がある。
ここにはまだ昭和時代の品が残っており、私にとっては買い物を楽しめる数少ない場所だ。
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この湯呑、とても気に入っている。
前出の店で数年前に買った。一客が僅か数百円だった。おそらく昭和40年代ごろの値段のままだろう。

薄くてしっかりした作りながら、しっくりと手に馴染む。
80は優に超えておられそうな店主にそのことを伝えると、興味深い話が聞けた。
日常の器を作る窯元も、今はもう熟練の職人がおらず、型で成形し電熱窯で焼いたものばかりだという。
私が気に入った湯吞は、職人がろくろで成形し、薪窯で高温で焼成したものだという。
電熱窯では薪窯ほど高温にならず、薄いものは作れないということだった。
ろくろも窯も習熟した人の手によるもので、今はその職人がいないということだった。
その話を聞いて「桃花片」というお話を思い出した。

日々の暮らしの中でふと、
自分以外の「他」からの承認を渇望する事を経験する人は少なからずおられるだろう。
いやむしろ、そうでない人の方が少ないのではないだろうか。
特に若い頃は、誰からも感謝されず、光も当たらず、賞賛とは程遠い生活を送っていると、焦燥感に苛まれることは誰にでもある事のように思う。

私にもそんな気持ちを抱えて、不満の中で毎日を送っていた時期があった。
その時ふと思い出したのが、「桃花片」という物語だった。
たしか、小学校の教科書に載っていた…という微かな記憶で探してみるとポプラ社の「教科書にでてくるお話6年生」という文庫本が見つかった。
文庫本の中に収録されている「桃花片」を何十年ぶりに読んで、この話を児童向けに著した岡野薫子さんと、この作品を6年生の教科書に採用した編者の方の思いの深さに驚いた。同時に、感謝の念を禁じえなかった。
何故なら、不満の霧が嘘のように晴れていたからである。

何者にも成れていない自分に焦る。
「特別」に必要とされる人になりたい。 
名誉欲を満たしたい。

それらを追い求めたその先にあるものを、十(とお)そこそこの子どものこころに残る物語として紬ぎだしていた。

毎日の生活を、目の前の自分の仕事を、手を掛けて、愛しむこと、それがどれほど豊かなことか。
どれほどの見知らぬ他人をも豊かにしていることか。

時代は流れ、有名の職人だけが残り、無数の無名の職人は消え去った。
当たり前のように名人の手業に触れていた豊かな時代は過ぎ去ったのだ。


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by ranndosuke-pu | 2018-02-14 12:07 | 想草 | Trackback | Comments(0)

あの日

5年前のあの日が示した

一瞬で全てを失うことになる可能性が有ること

ふるさとが無くなる可能性が有ること


あの日とあの日以降今日まで起こったすべてのことを
自分の事として生きていくことが
わたしにとっての祈りです

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by ranndosuke-pu | 2016-03-11 13:44 | 想草 | Trackback | Comments(0)

2012年も残り僅か・・・いじめとなでしこjapan

近年日本では、年間に自死するひとが3万人に上るという。
世界各地の紛争地帯でも、これほどの数はないそうだ。

子供のいじめの問題は、そのままこの世界の縮図にみえてくる。

戦場では子どもも人を殺す。時には大人よりも残酷に・・・
この国で戦争は今も続いている。


複数の人間が目標を定めることで、一人では味わうことのできない達成感を味わうことができる。
沢山の人間が集まって、意見・好き嫌い・の壁を乗り越えて、問題をどう解決していくか。
そのために生じる衝突。意見を出しつくし、お互いが成長するまたとないチャンス。

それには、なるたけ国レベルでの目標が必要になってくる。
逆にいうと、国レベルでの目標の結果が現状ということ。

この夏はオリンピックがあって、数々の感動的な瞬間をテレビで観ることができた。
その中でも特に、なでしこjapanの人たちの姿が印象に残った。

それは、
選手同士、お互いを信頼している、お互いを尊敬している。
選手・監督もフラットな関係で、信頼し尊敬し合っている。
・・・ように見受けられたから。

気に入らない人、気が合わない人。
意見が違う人、好みの違う人、合わない人。

人が沢山集まれば、こうなるに決まっている。

が、彼女達からは、信頼・尊敬・自信・喜びが溢れ出ていた。

いじめで自死した子供たち・・・もし、生まれ変わることができたなら、
こんな喜びを味わわせてあげたい。

2012年の なでしこjapanのみなさん、こちらまで嬉しく楽しい気持ちになりました。
ひとこと、お礼を、
ありがとう058.gif       
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by ranndosuke-pu | 2012-12-21 14:09 | 想草 | Trackback | Comments(0)

今日は「終戦記念日」

亡母はこの時期になるとよく薩摩芋の料理をした。
ツルの煮付けのようなものや、お粥などである。

母の子供の頃は太平洋戦争の真只中だった。
田舎でも農家ではない家の食糧事情は厳しいものだったらしい。
校庭は畑になったり、重い砂袋を担がされてナントカ演習というのが辛かった、と生前よく言っていた。

父は当時軍港であった呉で、海軍の通信兵としての訓練を受けた。
戦艦大和に乗った同期の仲間もいた。
潜水艦で沖縄へ出撃の途中、「新型爆弾」が広島に投下された事を受信し、艦長に伝えると
ひどくショックを受けた様子だったという。
ほどなく、67年前の今日を迎えた。
20歳の夏だった。
戦闘に至らず下艦できたことが幸いだった。


本やドラマ・映画・インタビュー番組で知る実際の戦場での出来事。
話したくても話せずに亡くなった沢山の元兵士。

今の私にできることは、できるかぎりの想像力でその場面に当事者として立つこと。
それが、祈りだと思っています。
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by ranndosuke-pu | 2012-08-15 13:48 | 想草 | Trackback | Comments(0)

今日は「原爆の日」

67年前、ヒロシマに落とされた原子爆弾で14万人が亡くなった。
夥(おびただ)しい犠牲の上に、今の平和な日本がある・・・らしい。

1年前、大津波が平和利用の仮面を剥がしたフクシマの原発。
今も6万人以上の方が避難されている。
被害・犠牲は現在進行形・・・

この山向こうに、この山の向こうに、稼働している原発がある。
巨きな水へ降り注げば、この水系を利用する1700万人に影響がある。
稼働していなくても、使用済み廃棄物は山のようにあり、日本だけでなく世界中に原発はある。

蝉が鳴いている。
花が咲いている。
風が吹いている。
水と食べ物がある。
ふるさとが在る。

今日、この中に生きていられる奇跡。
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by ranndosuke-pu | 2012-08-06 12:59 | 想草 | Trackback | Comments(0)

彌生の空に

a0127076_1284268.jpg平日の午後、あのひとに会いに出かける。

「死ぬ瞬間まで、描いていたい」真っ直ぐなあのひとのおもいが、わたしをここへ連れてくる。

生命は永遠だから、何も心配しなくていい。

きょうはひとに生まれ、きのうは虫に生き、あしたは星になる

だから、何も心配しなくていい。

いまはひとを味わおう。
よろこび、かなしみのたうちまわり、めいわくをかけたり、かけられたり、じまんしたり、こうかいしよう。

何も心配しなくていい、生命は永遠だから。

だから、だいじにしたい、生命は一瞬だから。

一瞬だけど、永遠・・・それが生命


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おみやげは・・・
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by ranndosuke-pu | 2012-03-18 18:07 | 想草 | Trackback | Comments(0)

ワンコより

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去年はいろいろあったなぁ・・・
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かなしいこと、つらいこと、しんぱいなこと、沢山あった・・・
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前を向いて一歩一歩行くしかない・・・そうだろう?
忘れないよ・・・ずっと
一緒だよ・・・こころは

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by ranndosuke-pu | 2012-01-08 12:13 | 想草 | Trackback | Comments(6)

その『き』があれば・・・

所帯をもつまで住んでいた村は、木が多かった・・・と思います。
お宮さん(神社)が2つあって、そのうちの1つは、かなり広かったような・・・そして、樹齢もかなりありそうな大木が多かったような・・・子どもだったら数人入れるような洞(うろ)のある大木もあって、梢を見上げた時樹の高さにめまいがしそうになったような・・・他にもちょっとした林や茂み竹林も結構あって・・・生け垣、庭木、果樹もろもろ・・・
村の中で、たぬきにばかされた、と言う話も聞いたことがあります。昭和50年代くらいかな・・・
すごい山の中というわけでもなく、平野の田園地帯ですが・・・

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その村の中で、小さい私のお気に入りの道がありました。
大人がやっとすれ違えるくらいの道幅に両側から木の枝が張りだして、みどりのアーケードのようでした。

そこを通る時、気分がうきうきして、スキップしていました。
そこを通る時、なんだか大切にされている気がしました。
    ・・・・・なににだかわからないけれど・・・・

子どもなりに、辛いことかなしいことがあっても、お気に入りの道を通るだけでしあわせでした。

大人になっても、葉っぱの間から差し込む光はやっぱりいいですね。
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by ranndosuke-pu | 2009-06-27 16:45 | 想草 | Trackback | Comments(0)
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木に親しみ季を愛で機を楽しむ


by ゆすらうめ~♪
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